占星術

インド占星術・西洋占星術ではホロスコープにおけるハウスの意味が微妙に異なる

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ハウスに入っている各惑星の説明

各ハウスに入っている惑星の状況を見ていきます。星座が惑星を特定のカラーに染める作用があるとすれば、ハウスは「人生においてフォーカスの当る分野」を示します。つまり惑星が入っているハウスがあると、そこが人生の中でテーマとして浮上してきやすくなるのです。

インド占星術では、古代から、人生には4つの目的があるとされています。

それは、ダルマ(法則)、アルタ(富)、カーマ(欲望)、モクシャ(解脱)の4つです。

1.ダルマは、精神的・宗教的な教えを学び実践すること。

2.アルタは、義務として仕事をし、富を蓄積すること。

3.カーマは、趣味などを含めて、肉体的な欲望を満足させること

4.モクシャは、人生の究極の目的である解脱に向かって努力すること

人生の目的の 対応するハウス

ダルマ(法則) 1室、5室、9室

アルタ(富) 2室、6室、10室

カーマ(欲望) 3室、7室、11室

モクシャ(解脱) 4室、8室、12室

インド占星術では、4つの人生の目的に対応して、12のハウスを4つのグループに分類しています。これはホロスコープを解釈していく上でとても重要な分類です。

ダルマハウス(法則ハウス)に多くの惑星が集中するとき、精神的・宗教的な教えを学び実践することに人生の目的が集中する傾向があります。

アルタハウス(富のハウス)に多くの惑星が集中するとき、富を蓄積することや社会的な義務を果たすことに人生の目的が集中する傾向があります。

カーマハウス(欲望ハウス)に多くの惑星が集中するとき、趣味などを含めて肉体的な欲望に人生の目的が集中する傾向があります。

モクシャハウス(解脱ハウス)に多くの惑星が集中するとき、解脱・悟り・スピリチュアルな覚醒に向かって努力をすることに人生の目的が集中する傾向があります。

○それでは各ハウスの意味について詳しく説明していきます。○

インド占星術・西洋占星術におけるハウスの象意

第1ハウス 自分自身のハウス 心と身体の特徴・外見・身近に与えられた環境

ホロスコープとは、本来、東の地平線付近にあって昇り始めた星々のことを意味しました。やがてそれは、天宮図そのものを意味するようになったのです。それほどこのハウスが重要視されたのは、この世に生まれた人間の肉体や自我に最も強い影響力を与えるため。 1ハウスに入った星は、この人の自意識を暗示すると考えられます。そのため、このハウスに太陽や月などいくつもの星があればあるほど、自我は強くなります。また、これらの星は誕生のときに与えられた環境を暗示します。つまり、生まれてすぐに意識の中に取り込んだ物事は、その人の運命に強い影響を与えるのです。

西洋占星術における象意

天命、自分自身、自我、性格、才能、体質、健康状態、容姿、雰囲気、幼少期、幼い頃の体験、習慣、行動パターン。12ハウス中最も影響力が強いハウス

インド占星術における象意

本人、性格、身体、健康、容貌、幸・不幸、生来の本質、出生地とその環境、名声、平和、豊かさ、健康、自尊心、出生地、家系、家柄、身体、頭部

第2ハウス 所有のハウス 経済的観念・自分で生み出す利益・物質的財産

肉体を持ち、この世に生まれた人間は、命あるものを食べ、形あるものを所有して、自分自身の体を養い、成長します。つまり、この世の物質世界の中で、自分の意識や肉体を支えるための所有という概念が、2ハウスによって与えられるのです。人生において受け取り、所有するもの、つまり人がこの世で得られる地上の富や財産、また経済力、所有欲、所得能力などは2ハウスが表します。さらに、物事を感じ取る五感 (=視、触、味、嗅、聴く)や、価値を判断するための鑑賞眼、愛着や育む意識なども表すとされます。

西洋占星術における象意

物質、肉体は物質であり、親から授かったものという観点から、親とのつながり、遺伝的素養という意味もあります。

金運、収入、現金、所得能力、売買、金銭感覚、所有物、動産、宝石、長所、強み、自動車、書画、骨董、服など

インド占星術における象意

富、利益、飲食、家庭、家族、死の影、流動的財産(金銭、貴金属、証券、株式等)、商売、収入、利益、財産、富の蓄積、飲食、言葉、スピーチ、会話、目、顔(鼻、口、喉、顎)、首

第3ハウス 意思疎通のハウス 自分の意識を作る情報・コミュニケーション・小旅行

人間がこの世で生きていくためには、周囲の人々と関わり合うための意思の疎通が必要になります。意思の疎通によって、人はたくさんのものを見たり聞いたりして知識や情報を身につけ、自分自身の中に養うことができるのです。このハウスは、そのためのコミュニケーション能力、手段としての言葉や記号、言語能力、文章力、理解力、学習能力や、そのほかもろもろの知的能力を表します。また

西洋占星術における象意

兄弟姉妹、いとこなどの近い親戚、近所の人、通信連絡、会話、文書、執筆、知性、精神的な興味、義務教育、常識、口約束、短期間の契約、短期間や近距離の旅行、外出、散歩、歩行、短距離用の乗り物、自転車、オートバイ、自動車、荷車、運輸、郵便、手紙、電話、国内のみのパソコン通信、商取引

インド占星術における象意

勇気、努力、欲望、労働、活力、技術訓練、トレーニング、集中力、精神的な強さ、弟、妹、踊り、演劇、舞台、旅行、短期間の移動、近所の人、音楽、ダンス、俳優、本人の寿命、死因、愛国心、隣国、腕、肩、耳、腕、肩、手

第4ハウス 家庭のハウス 自分自身の意識の根底・安住の場、家庭

この室は天底にあたり、母なる大地を象徴します。つまり、自分が拠って立つ大地、自分を生み出した両親や血のつながりのある人々、家庭、住居、故郷、さらにはいつか土に返る場所である墓などを表すと考えられます。また、この人自身の意識をつくり出すうえで重要な、生まれながらの気質、幼少の教育によって植えつけられた意識や生活環境、家庭観などを表す場合もあるでしょう。財産は2ハウスですが、生活の場としての不動産は4ハウスで表されることになります。また、このハウスは親を含む先祖の意識や、この人がつくっていく家庭のあり方も示しています。

西洋占星術における象意

家庭、家族と私生活、両親や母親、両親から受け継いだ習慣、出生地、不動産、土地、住居、安らぎの場、心の拠り所、生活環境、人生の晩年、今まですべての結果が出るハウス、自分が積み重ねてきたもの(貯めてきたもの)

インド占星術における象意

母親、家、土地、不動産、乗り物、旅行、情緒、住居、環境、親戚、家庭的・物質的な幸福、土地・建物・乗り物からの快適さ、胸、心臓、肺

第5ハウス 創造のハウス 自己顕示の手段・創造性・子供・娯楽

人間は、自分の意識を生み出し、表現しようとします。つまり、5ハウスの意識は、自分の世界を創造しようとする力、性的エネルギーなのです。それは恋愛の喜びを生み出し、新しい可能性としての子供を生み出し、芸術を生み出す創造力となります。創造の欲求とはより輝かしく楽しく生きたい、ということでもあります。人生における創造の楽しみや恋愛手段、芸術に対する考え方、子供に関する意識が、この室で判断されるでしょう。3ハウスはコミュニケーション手段ですが、創造的な表現手段や自分の才能をアピールしていく方面は5ハウスで判断します。

西洋占星術における象意

個人的な楽しみ、冒険的なこと、自己表現、創造力、投機、ギャンブル、宝くじ、相場、恋愛、愛人、子供、妊娠、若者、趣味、娯楽、エンターテインメント、ゲーム、スポーツ、ショービジネス、芸術活動、創造活動、事業欲、劇場、演芸、コンサート、休暇、休日の過ごし方

インド占星術における象意

子供、教育、知能、知識、学習力、精神的な鍛錬、過去世からの功徳、芸術的才能、ギャンブル、恋愛、胃、肝臓、胆嚢、腎臓

第6ハウス 従属のハウス 教育・仕事・社会的義務としての健康状態

西の地平線に沈む星々を表すハウスにあたります。他者に対する自分、すなわち外見としての肉体を表すハウスにあたるでしょう。そのため、肉体の状態を表す健康運が、このハウスで示されます。また、6ハウスは習慣によってつくられる健康状態ともなります。さらに肉体を養うためには、人は糧を求めて労働しなければなりません。2ハウスは経済観念ですが、6ハウスは労働による報酬を表します。能力を身につけるために必要な教育や、義務としての仕事なども6ハウスが暗示します。

西洋占星術における象意

労働、サラリーマン・OL生活、奉仕活動、骨の折れる仕事、病気、短期間の病気、体のウィークポイント、部下や使用人、勤め人、借地、借家、衛生、健康管理、健康、ヒーリング、食事の好み、ハーブ、ペット、小動物

インド占星術における象意

病気、悩み、障害、裁判、借金、奉仕、試験、部下、争い、闘争、敵(敵を利することにはならない)、身体的病気、尻、潰瘍、腸

 第7ハウス 対人関係のハウス 社会的な対人関係・結婚相手・パートナー

西の地平線に向けて沈んでいく星々を表すハウス。第1ハウスが自分自身を表すのに対し、その正反対に位置するこの第7ハウスは、自分を取り巻く人間関係としての社会を表します。この人が置かれている社会的状況や、人間関係の対処の手段がこの7ハウスに表れされます。また、他人との社会的な協力関係で最も代表的なものは結婚であり、結婚の形態、結婚によって得る社会的環境なども7ハウスによって表されます。そのためこのハウスは結婚のハウスとも呼びならわされ、重要なハウスとして扱われます。

西洋占星術における象意

対人関係全般、配偶者、結婚、結婚パートナー、離婚、再婚、恋人、ボーイフレンド、ガールフレンド、ビジネス上の信用と評判、ビジネスパートナー、協力者、ライバル・見える敵、共同、提携、他人との契約、合意、協定、調停、争いごと、訴訟、論争、戦争

インド占星術における象意

配偶者、妻、ビジネス、ビジネス上のパートナー、対人関係、願望、取引、へそ下、膀胱 、泌尿、生殖器、死

第8ハウス 遺伝のハウス 死を超えて受け継がれるもの・遺産・霊界・死

7ハウスと10ハウスの間に位置する8ハウスには、天界の門という名称が与えられています。これは、2ハウスが現実世界の地上の門であるのと対称的。すなわち、2ハウスは現実世界から与えられる物質的利益であるのに対し、8ハウスは精神的な恵みや、霊的あるいは宗教的な時を超えて受け継ぐ利益にあたるのです。物質的な肉体はいつか死すべき存在ですが、死を超えて遺伝子を受け継いでいきます。つまり、遺伝子による意識、死生観などを表すのが、8ハウスなのです。子供は5ハウスで表されると考えられますが、後継者としての子孫は、8ハウスで見るのが適当でしょう。

西洋占星術における象意

生まれ変わり、死に関すること、先祖、外科手術、性、配偶者や他人から得る財産、遺産、相続、頂き物、長期間の金銭問題、離婚訴訟、離婚手当、養育費、遺言、借金、負債、ローン、税金、オカルト、霊的能力、調査能力、人(親)のやり残した仕事を受け継ぐ、仕事上の友人

インド占星術における象意

生命、災難、遺産、慢性病、秘密、弱点、事故、不運、落胆、遅延、啓発、陰謀、変換(変容すること)、 セックス、生殖および排泄器官

第9ハウス 精神のハウス 外国・旅行・専門教育・知識

9ハウスは天項に近く、そのため、太陽の影響力が最も強まるハウスとも言い伝えられてきました。すなわち、太陽に象徴される理想や偉大な精神性、向上を求める意識を表すでしょう。それゆえこのハウスは精神のハウスと呼ばれ、その人の精神性、魂の真価を表すのです。正反対の第3ハウスがコミュニケーション能力を表すのに対し、知識や情報のより集合的な高次の形、学問や宗教、文化、契約による意識も9ハウスが表します。また、広い情報としての異文化との接触や、そのための遠距離旅行などを表すともされます。

西洋占星術における象意

学問、研究、大学、法律、裁判、宗教、哲学、予言、外国、外国人、長期間や長距離の旅行、海外旅行、海外留学、国内でも遠方か長期間の旅行、遠方か多くの乗客を輸送できる乗り物、航空機、宇宙ロケット、大型船舶、貿易、国際電話、海外との通信(インターネット含む)、国際商業、テレビ放送、出版、宣伝広告、高等教育、大学、宗教儀式、結婚式、孫

インド占星術における象意

今世の功徳、功徳を有する、礼拝、信仰、純粋さ、宗教性、幸運、教育者、慈善活動、外国、海外、長距離の移動、長期間や長距離の旅行、慈悲心、豊かさ、薬、腿

 第10ハウス 成すべき使命と業績のハウス 社会的な目標・社会的な立場

天の頂に輝く星々は人々の上に立つ者や、昇りつめた者を表します。マンデン・ホロスコープ(=社会占星術)では支配者や王を表しますが、個人のホロスコープでは、この人が生涯でいちばん注目される活躍や、生涯を賭けて残す業績が10ハウスに象徴されます。また、使命や業績を成しとげるために必要な権力、立場なども10ハウスによって表されます。しかし、成すべき使命や業績とは、必ずしも仕事ではなく、ライフワークといえるような分野での業績であることも多いでしょう。また、自分を導いてくれる指導者や、親を表す場合もあります。

西洋占星術における象意

達成、昇進、人生における成功、野心的な人物、仕事、職業、社会的地位、経歴、名誉、名声、身分、信用の有無、世間の評価や評判、天職、野心、父親、指導者、権威、ボス、政府、王、国家元首、目上の人、年上の人、上司、ゴール(具体的な意味で現象的な目標)

インド占星術における象意

仕事、商売、地位、名誉、名声、昇給、昇進、権力、影響力、父親、行動、カルマ(人生上の作用、反作用の法則が表れること)、膝

 第11ハウス 願望のハウス 所属集団・主義主張・希望・同志・人望

1ハウスと10ハウスの中間で、天頂を目指して昇る星々を表すハウス。人々は心に未来を思い描き、理想郷を築こうとします。このハウスは、そのための主義主張を表します。それは希望によって実現される意識の世界なのです。11ハウスは5ハウスの正反対に位置し、5ハウスが生み出した創造性がより広い世界に向けて発揮されたものが、この11ハウスに表される理想や主義主張となるとも考えられるでしょう。9ハウスは叡智を表しますが、希望としての理想は、11ハウスによって表されることが適当です。

西洋占星術における象意

友情、友人、知人、希望、願望、ゴール、目標、理想、仲間、人や社会に対する理想、所属している団体、組合、協会、サークル活動、クラブ、研究会、同好会、議会、ビジネスによる収益、雇い主の財政状態

インド占星術における象意

収入、利益、利得、取得、繁栄、成功、願望成就、才能を使いこなす力、兄、姉、友人、 ふくらはぎ、足首

第12ハウス 秘密のハウス 集合無意識・隠されたもの・隠された影響力

地平線上に輝く星々を表すハウス。12ハウスは最後のハウスにあたることから、秘密のハウスともされますが、このハウスのうち、地平線に近い部分は、1ハウスと同じように、自己の運命や外見に強い影響を与えます。ある意味では、地平線上に輝いている星々は、1ハウスよりも大きな強制力を持つでしょう。つまり、12ハウスは強制的な宿命を表すハウスにあたると考えられるのです。また、12ハウスは、集合無意識から影響される自分自身の意識とも考えられます。そのため、無意識下の目に見えない存在によって象徴されるハウスと考えられたのでしょう。

西洋占星術における象意

目に見えないもの、秘密、潜在意識・無意識、内なる思い、奉仕活動、隠れた善行、医療問題、神秘学、秘教的宗教、カウンセリング、スピリチュアルな事、長期間の病気、入院、福祉施設、社会福祉、看護婦、修道院、修道士、事故、心配事、悩み、不安、人に見られたくない問題、過去の過ち、秘密の情事、不倫、隠遁、引退、退職、見えない敵、現実逃避。気分転換や息抜きのための場所、独りになれる場所

インド占星術における象意

損失、出費、啓発、海外旅行、解脱、悟り、精神的な悟りへのアプローチ、寄付、布施、外国、出家、隠遁、逮捕、監禁、敵の状態、入院、病院、苦悩からの解放、ベット上の喜び、海外旅行、足

財運に関するハウスの解説

少し補足して説明しますと、

第2ハウスは動産(ポケットマネー)

第4ハウスは動かない財産(不動産)

第5ハウスは結婚するとは限らない恋愛

第8ハウスは遺産・不労所得など受け継ぐ財産

第7ハウスは利害関係のある人とのつながり(結婚は財産の分与が発生)

第11ハウスは利害関係なしの人とのつながり

第3ハウスは特定の人間関係が発生しない物品の販売・売買、長い付き合いにならない商売の契約(=物流・物販)

第7ハウスは特定の人間関係が発生する共同事業、利害関係の発生する人間関係が長く続く場合(=契約・取引)

を意味することになります。

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